喫茶店で。

13/21
前へ
/242ページ
次へ
「・・・・いいよ。」  僕の顔をまっすぐ見る。男女の別れを告げるような、張り詰めた空気を感じた。   「いいよ。」  そう、梨花が繰り返した。  ――耳がおかしくなったのだろうか。  そう思った次の瞬間、また梨花が繰り返した『いいよ』の3文字。  一瞬、頭が真っ白になった。そしてすぐさま考える。  冗談なのか  本気なのか。  梨花に必要とされてるか  されて無いか。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加