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梨花と一臣を合わせたのは失敗だったと後悔することになるなんて、その時は全く思わなかったんだ。
「よ。」
ドジな僕が川に落ちて、いや、正確には梨花と犬を助けるために川に入って。
元々風邪気味だった僕は、見事に本格的な風邪をひいてしまった。
そんな僕を見舞いに来てくれた梨花に、軽く挨拶をする。
外は雨が振っていたのだろうか。梨花の髪や制服に、払いきれなかった小さなキラリと光る雨の雫が付いていた。
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