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「・・・・こんにちは」
見慣れぬ人に、少し緊張したのか。勢い良く扉を開けた時とは裏腹に、急に大人しくなる梨花。
「ああ、俺の弓道部の先輩。近所に住んでて、仲いいんだ」
そう、僕が梨花に一臣を紹介すると、
「藤村一臣です」
そう、一臣が自己紹介した。
「先輩、これが上條梨花。クラスメイトの。」
笑顔の一臣に、梨花を紹介する。梨花の事はたまに話しに出すから、名前くらいは知っているだろう。
名前を聞いた一臣は、あぁ、という顔をした。
そんな一臣の顔を見て安心したのか。
「そしてこちらがクラスメイトの環陽です。環境の環に太陽の陽で、たまあきって読みます。読みにくい字ですみません」
おどけたようにいう梨花に、一臣は笑っていったっけ。
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