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「いつも環陽がお世話になっています」
一臣に対して、お前は俺の父親か! と突っ込みたくなったけど。
「いえいえ、いつもたまちゃんがお世話になっています」
梨花に対して、お前は俺の母親か! と突っ込みたくなったけど、我慢した。
二人とも笑って、僕も笑った。
本当に、和やかな雰囲気だったんだ。いつもは人見知りをするはずの梨花が、今日はなんだか自然体で話してる。
梨花が成長したからなのか、一臣の笑顔が優しかったからなのか、はたまた俺の幼馴染だから安心したのか。
本当のところはよくわからないけど、梨花が笑ってる。
それだけで、俺は幸せだった。
だからかな。
まさか一臣が梨花に一目ぼれしてるなんて、思いもしなかった。
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