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人間の脅威
サラは近くの商店街を歩いていた。すると、近くから大きな音が聞こえ、近づいてみた。そこには魚屋があって、やけに騒々しかった。
「くそー、またやられた。うちの魚をなんだと思ってるんだ泥棒猫め!!」
どうやら猫が魚屋から魚を盗んだようだ。 興味本位に近づきすぎたサラは魚屋の店主にみつかってしまう。
「そこにいたかこの泥棒め!」
泥棒に間違えられたサラは、必死に逃げての場を離れる。気づくと知らないところまできていた。どうやって帰るか途方に暮れていると、近くのゴミ捨て場から物音が聞こえ、そろりそろり近づくと、そこにはゴミを漁っている真っ黒なネコの姿があった。
【何見てるの!?】
黒猫が話しかけてきた。他の猫と話しをすることが初めてだったサラは、恐る恐る返事した。
[初めまして、サラです]
【そうじゃなくて、何見てるのって聞いたの】
[音が聞こえたから・・・]
【あんたこの辺じゃ見ないネコね。どこからきたの?】
[サトシくんちから]
【あんた飼いネコ?通りで人間臭いわけね。その匂い嫌いだから近づかないでくれる?】
[ごめんなさい]
【あたしはノラネコのミミよ。この街のことならなんでも知りつくしてるわ】
[あ、よろしくお願いします]
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