18人が本棚に入れています
本棚に追加
/50ページ
【あなたー!!チビー!!】
慌ててミミが夫と子供の名前を呼び掛けても、そこに姿はなかった。
[一体なにがあったんだ?]
ミミは荒れ果てた棲みかを捜し回る。すると遠くで鳴き声をみつける。
【あなた!】
そこには傷だらけになったミミの夫の姿があった。
【ミミか・・・】
【その傷どうしたの?あたしたちの棲みかは?】
【昼間に急に人間たちがこの森に入ってきて、大きな車で森を壊して行ったんだ。それで逃げ遅れて・・・】
人間たちはその森を壊して、郊外に大きなショッピングモールをつくるという計画があった。そのため始まった工事によって、ミミたちの安らぎの場は侵されてしまった。
【チビたちは?】
【はぐれてしまったよ・・・すまない・・・】
3人の子供がいたはずが、今はそこに1人の姿もない。慌ててミミは子供たちを探し始める。
【危ないぞ!!】
夫の言うことも聞かずミミは、工事用具や大きな穴が散らばった周辺を捜し始める。
[ミミきて!!]
状況を読んですでに子供を探していたサラが1人目の子供をみつける。砂をかぶってうずくまっていた。
【チビ!!】
まだ息はあった。ミミはチビをくわえると、そこから助け出した。
[良かった]
【残りは??】
最初のコメントを投稿しよう!