捨て猫

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ママは雨の中、近くにコンビニがないため開いてる店を何軒も回り、サラのエサを買ってきた。そのエサにサラは思いっきりかぶりつき、いつまでも食べ続け、食べ疲れると、そのまま横になった。サトシもサラの横にきて、一緒に横になった。 「おまえ好き嫌いしちゃダメだぞ。学校では好き嫌いはダメなんだから」 そう言ってサトシはサラをなでていると、床の上にも関わらず、そのまま一緒にくっついて眠ってしまった。兄弟のいないサトシにとって、その存在はまるで弟のようであった。嬉しそうなサトシの寝顔を見て、ママは微笑んでその場で布団をかけてあげた。 そこへちょうどパパが帰ってきた。 「どうしたんだこの猫!?」
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