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そして、日々特訓が続いた。もちろん、家では出来ないので隙をみて、その人達がいる場所まで行った。
大分強くなった時は、私と同じぐらいの男の子と喧嘩をした。
一応、向こうが悪い時だけ喧嘩を売りに行きました。
結構ヤンチャしてて、その人のチームの仲間達にも慕われ、チームに入れてくれた。
でも、親の都合で私は海外に行くことになってしまった。
寂しいけど、いつか、必ず戻りたいと心に決めながら海外にでた。
そして、やっと帰ってきた。
長かった五年。
やっと日本に。
皆元気だろうか。
そう思い、たまり場だったカフェへ行くと、知らない連中がたまっていた。
でも、
「あ!アニキじゃないですか!?」
連中の中にあの時の店員がいた。
「あ?誰だ~?」
「あの!覚えてませんか?五年前、不良達と同行していた子供。」
「え。もしかして、香月ちゃん?」
その名を出すと同時に集まっていた不良達もこちらを見る。
皆目を見開いて…。
「はい。お久しぶりです。で、早々悪いんですが、トシくんは…」
「!あ、あいつね~今何処でなにやってんだか知らないんだ~。連絡なくてさ~。」
「俺知ってるぜ!」
不良の中の一人が手をあげた。
「A県の黒山高校で教師やるとか…」
「それ本当ですか!?」
青年を、軽く胸倉を掴み、持ち上げながら聞く。
彼は苦しそうに頷いた。
やっとトシくんに会える!
「ありがとうございました。ではごきげんよう!」
香月は急いで家に戻り、早速黒山高校に入学することに!
もちろん親は
「まぁ!香月ちゃん、そんな庶民な学校に入学するなんて、いけませんわ!こちらの学校に…」
ドカッ!
「お母様?わたくしはこの16年間お母様の言う通りにやってきました。ですが、高校ぐらい自分で決めさせてもらえませんか?」
壁をひそかに殴りながらも、笑顔で言った。
「で、でもね香月ちゃん?…っひ!」
「アタシが決める。」
香月の顔を見た母親は、真っ青になって頷くしかなかった。
「わぁ、ありがとうお母様!」
喜びながら願書に印を押してもらった。
さぁいよいよ明日は黒山高校に入学です!
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