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「素っ気ない話し方? お母さんに似たんじゃない?」
思わず言葉が口をついて出てきていた。
相手の顔も少しイラついているような表情になる。
「綾菜、やめなさい。 親に向かってその口の聞き方はないだろう。」
お父さんがお母さんの援護にまわる。
「親ねぇ、親らしいことをしてからいってほしいな。」
今考えるとこの時私が冷静になっていれば状況は変わっていたのだと思う。
「その親がいなければ生活出来ないのはあなたでしょう!?
黙って言うこと聞いてればいいの!!」
「私は親の操り人形じゃない!!」
そう言って私は部屋を飛び出した。
お父さんが何か言っていたけど、ドアが閉まる音が大きくて聞こえなかった。
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