家出少女

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小さな檻の中 うずくまっていた少女は 檻から飛び出して 外界の厳しさを知った それでも少女は 前だけを見て ひとあし ひとあし 進んでいく むきだしの足から血が流れても 寒さに凍えても ひたすら気がつかないふりをして 傷を癒すものなどないから 身体を温めるものなどないから
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