異変

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15歳のある日、風呂の掃除をしていました。 ふと浴室の鏡に目をやると、何か違和感を感じたのです。 「あれ?目が笑ってる?」 何の可笑しい感情もないのに、目だけが笑っていたのです。 その時は大して気にもせすに、僕は風呂掃除を終えたのでした。 翌日から悪魔に心を乗っ取られるとも知らずに… 朝目覚めると、昨日の出来事はすっかり忘れていました。 食事を済ませ学校に向かいました。 「何だろう?」 再び心に違和感を感じたのです。 「心が、くすぐったい」 今までに感じたことのない感覚。 声を出して笑うほどの可笑しさではなく、ニヤリでもない。 「どうしたんだ!なにが可笑しいんだ!何にも可笑しいことなんかないじゃないか!」 僕は急に得体の知れない恐怖心にさいなまれ、学校へと急いだ。 学校に着くと、トイレに駆け込み鏡を見た。 「笑ってる!目だけが笑ってる!」 どう表現すればいいのか、心には微かに可笑しい感情があり、表情はニヤケてるというのか、目だけが笑ってた。 「どうなってんだ」 僕は顔を見られたくないと、不安な気持ちと共に教室に向かった。 「大輔、遅かったな」親友の浩二が声をかけてきた。 僕はうつむいたままで、彼の顔を見ることができなかった。 「どうした大輔?元気ねえぞ」 僕は思い切って顔を上げた。 「何だよ、元気そうじゃないか。心配させんなよ」 大丈夫…みたいだ、気にしすぎだな。 それでも、心は微かに笑い続けていた。
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