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「お前わかりにくいよ…俺、何か怒らせるようなことしたかなってずっと焦ってたじゃんか」
苦笑いを浮かべて見上げながら答えると、絵梨香は罰の悪そうに眉を寄せて少し俺から視線を外した。
「ごめんなさい…だって、X'masはお互いに交換だったから、私から1人で竜也にプレゼント渡すの初めてで。。。そう思うと何だか照れちゃって…」
そう、もごもごと口を動かしながらも必死に弁解する絵梨香が可愛くて、俺の頬は自然と綻ぶ。
「あ゙~、もお!!」
そう叫んで勢い良く立ち上がり、俺は目の前の彼女を思い切り抱き締めた。
「たっ、竜也!?」
突然の俺の行動に耳まで真っ赤になっている絵梨香を見ればさらに嬉しくなって、腕に込める力を強める。
「ありがとう。すっげー嬉しいよ。プレゼントも、絵梨香が俺のことでそんなに照れてくれるのも」
そう、耳元で囁くと、すでに真っ赤な絵梨香の頬はさらに色付く。
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