友達がボディーガード!?

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僕は西山優斗。陵南学園の幼稚舎に通う5歳の男の子。 家は世界的な大企業の会社らしいけれど、僕にはまだ良くわからない。 ただ… パーティーに出席する度に、大人たちは僕や綾兄や、すぐ下の弟の春樹に気を遣って機嫌を取ろうとする。 だから、僕の家が大人たちにとっては味方につけておきたい存在なんだということだけはよくわかる。 僕たちを気にかけているように、可愛がっているように見せて本当は自分の得のため。 物心ついた頃からそんな大人たちに囲まれていたから、僕はすでに回りの人を信用することが出来なくなってしまった。 だから、僕が心を開けるのは家族だけ。 家族以外は、友達だって信用なんて出来ない。 仲良くしてても心を開いてなんていないんだ… 別に、それを悲しいなんて思っていない。仕方ないって思ってる。 だって、この家に生まれて、お父さんとお母さんの子供になれたことは嬉しいから。
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