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「何って、その傷に決まってるでしょ!?」
「別に何でもねぇよ」
「何でもって…ねぇ、もしかして…」
言いにくそうに言葉を濁す亜稀を無言で見下ろすと、今度は亜稀が気まずそうに視線をそらす。
「今日、芦屋君も怪我してたし、それに噂では西山君や葉山君も怪我してるって…何か、あったの?」
…チッ。また西山かよ。
「別に、関係ねぇよ。たまたまだろ」
心の中で舌打ちしながらも、俺はぶっきらぼうに言葉を返して亜稀から離れた。
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