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何だ!?誰なんだよアイツっ!?
余裕だと思いながらもバスケに対してはいつも真剣に取り組んでいる俺は、当然手なんて抜いていなかった。
けれど、そいつの動きは俺以上に完璧で、それまで揺らぐことの無かった優勝への自信が、一気に崩れる。
そして、そんな俺に追い討ちをかけるように、聞き慣れた声が俺の耳に届いた。
「カッコイイ!!西山君、バスケすっごい上手っ!」
満面の笑みで、興奮気味に隣にいる女子にそう言った亜稀。
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