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「これからも僕たちは友達だ。だから、敬語も無しだし、呼び方もお互い呼び捨てにしよう」
「でも…」
「僕たちは"友達"なんでしょ?」
「…うんっ!」
僕たちはお互い微笑み合って、それから飛び出した部屋に戻ることにした。
僕はお父さんの顔を見るのが何だか気まずかったけど、竜也が「大丈夫だよ。みんな怒ってないから」って言ってくれたから、その言葉を信じてそっと部屋に入った。
「優斗!良かった。心配したぞ?」
「ごめんなさい」
苦笑いを浮かべて言ったお父さんに謝ると、お父さんはニコッと笑って僕の頭を撫でてくれる。
「いいんだよ。竜也君とも仲直り出来たみたいだし。これからはずっと一緒に過ごすことになるんだから、仲良くしような」
「うんっ!僕たち友達だもん!!」
満面の笑みでそう言って笑い合う僕たちを見たお父さんと龍さんは少し驚いてたみたいだったけど、僕たちは気にせずに笑っていた。
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