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朝起きたら虫に為っていた? まぁアリだろう。女に為っていた? 全然アリだ、むしろ美少女なら為りてぇ。モテるならなんでもいいや。異世界だった? もう最高。言うこと無いね。
……さて。
というわけで、だ。
俺が朝目覚めると、俺は幽霊に為っていたってちょい待てやゴラァアアアアア!
え、何々俺殺された!? マジかよ理由が解んねーよっつーか殺ったの誰だよチクショウ! はぁあああ!? マジ意味解らんし!
布団を見れば赤い色。情熱の赤。赤いバラは愛の証。
……そーじゃねーって。
殺されてるね、うん。腹から日本刀ぅぉおおおおお!? 待て待て待てィ! ありえねぇモン生えてねーかオイ! この法治国家日本で串刺しかよ! 俺本当に何したの!?
……あわわわわ。
どうしよう?
死んじゃった……。
…………なーんか妙に寂しいよ? いっそ消えろよ、自分……。
――と。
何か、天井が、ぱああああってな感じに光って、背中に翼生やした兄ちゃんが降って来た。そりゃもうドスーンと。もうちょい神々しい登場しろっつのッ。
兄ちゃんは俺を見て一言。
「すまん手違いだ。じゃ」
ぱああああ……。
「やらせるかぁああ!」
足を掴んで引きずり下ろす、「何をするか下等生物! 神に触れるとは無礼な!」「うるせぇ! 神は神でもテメェなんざトイレットペーパーだ! つかさっきさらりと爆弾発言しやがったなテメェ!」
とりあえずコブラツイストで固定する。
「あ、痛い痛い! だけど興奮するよ何故なら神はMだから! 十字架に張り付けされた時は最高だった……!」
「黙れキリシタン! 一応神なんだから性的嗜好を暴露するな!」
……小一時間後。
俺は新世界の神と為った。
神殺しの咎と引き換えに。
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