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「私はプライドが高いから不妊の事を周りに言えなかった。周りに言ったら本当に妊娠出来なくなりそうで…その事で自分自身を自ら苦しめて居たのかもね…。でも…私はそうしか出来なかった。幸せそうに話すゆうが羨ましくて…心の何処かでは嫉妬してた。そんな自分が嫌いで…。自分に腹が立ったり悔しくなってた」
下を向いてゆっくりと話す里奈を見て、としは何とも言えない気持ちになった。
俺は…
妻の何を見て来たのだろう?
妻の為に何が出来ていたのだろう?
妻の…何を……?
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