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「私を狙っているの」
ミナが話した。
「なぜ?ミナが…」
話の途中で目の前に小さな円柱状の物体が現れた。
「あ、」
ミナの声が聞こえ、コボルの紐が物体に巻き付こうとするのが見えた。
途端に物体は先を開き、私に向かって何かを打った。
コボルの黒い物質が私を包みかけたとき、
私の体をバスケットボールほどの物が突き抜けた。
何か起きたのか、わからなかった。
次の瞬間、私の体は二つに別れ、床に投げ出された。
三足のロボットのような物が黒い四つ足の物体に潰されるように現れた。
不思議と痛みはない。
呼吸していないのがわかる。
ミナがなにか叫びながら私の顔をつかんでいる。
泣くなよ、ミナの涙は見たくない。
表情が作れないまま、意識が…閉じた。
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