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部屋に着き、彼女をソファーに寝かせた。
ボールはコロコロと彼女の近くに来ていた。
私はネクタイを外しながら、
「なんであんなとこにいた?そもそもお前はなんなんだ?」
「彼女は、この世界で生まれた。そのため、生まれてすぐに目にしたお前達の姿で定着した。
私はコボル。この形は機能の停止状態を表している」
「なんだかわからんなぁ」
私はノートパソコンの電源を入れながら話していた。
「少しその端末を借りれるか?」
「ん?いいけど、使えるのか?」
コボルから二本の紐が伸びる。
パソコンは二三度再起動したかと思ったら、モニターが消えた。
「壊すなよ」
「少々機能をあげます」
球体に話しかけている自分がおかしくて、つい笑ってしまった。
ついに私も、おかしくなったかもな。
そして、また笑いながらシャワーを浴びた。
シャワーを出ると、パソコンに夢中のコボルを触ってみた。
「柔らかいんだな」
「私は決まった形はない」
「エネルギーは?」
「君達の言語では難しいな。光子と陽子の反応の副産物とでも言えるかな」
「全くわからん」
「それでいい」
「なんだそりゃ」
少女を見た。
年は15、6?
細身で栗色の髪は短めだ
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