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コボルは、音もなく紐を取り込んだ。
「終わりました、ありがとう」
「どういたしまして」
コボルからパソコンを渡され、メールチェックをしようとすると、恐ろしく早く動くことに気がついた。
「すごいな」
「動作の最適化を行った。今までの45倍の能力にしておいた」
「メールチェックくらいしか使わないよ」
「口座も確認しておいて下さい」
口座を見て、再度吹き出した。
「な、なんだこりゃ」
「50億では不足だったか?」
「こりゃ夢だ」
「そうだな、夢にしておいてくれ」
「コボル、話し方変だぞ」
「彼女が起きたら私達は消える」
「そういゃあ、彼女の名前は?」
「まだない」
「そうか、生まれたばかりだったな」
少々疲れていたのか、酔いが早い。
変な連中を部屋にいれたのが自業自得にならなければいいが、と思いながら、
自然と寝ていた。
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