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いつもそうだった。
言わなければいけないことも、結局言う機会を逃してしまって、知らないうちにみんな遠いところへ行ってしまった。
(ルイズ……こんな僕に話し掛けてきてくれるのは君だけなのに、僕は言いたいことを君に伝えることもなく、知らず知らずに君を裏切っている)
雲の間からヴェールのような眩い光がさした。
(またここにいると、もやもやした気持ちになってしまう)
少年は起き上がると、たった一人で家路についた。
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