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飛鳥の過去
店主≫
飛鳥の父親は
名が売れた
かなりの腕を持ち
刀を握らせば敵なしと
言われて
城の家臣の一人に
なった
戦になっても
百人近くの敵軍を
倒してしまった男でな
ところが…
戦を終えた数日
城の家臣が
暗殺されてて
その犯人が
飛鳥の父親と疑われ
殿様は
彼に切腹を命じた
零≫
ッ…⁉
店主≫
あやつ亡き後
飛鳥の母親は
夫の無実の罪での
切腹の死のショックで
病に伏して
そのまま夫の元に
逝っちまった…
一人になった飛鳥は
飛鳥が稽古していた
道場の師範の元で
世話になった
そこの師範は
飛鳥の父親の親友
だったからな
だがその師範も
飛鳥と山での修行中
土砂崩れに飛鳥を
庇って命を落して
しまい一人になった
飛鳥は父親が
遺した唯一の遺産の
名刀・雫で剣を極めた
だがその哀しみは
失せなくて
いたずらしてると
思うんだ…
あの子は決して
悪い子ではない
多分哀しみを
少しでも忘れたいが
ためなんだと思う
零≫
そうですか…
あのご主人…
頼みたいことが
店主≫
頼みたいこと?
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