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音は段々と近づいてくる。 暗くて見えないが、 あの固い音は爪の音だ。 さて…どうしようかな… いつもならやり過ごす亊も 出来た。 でも今日は駄目だ。 準備を何もしていない。 あーなんで1人で きちゃったんだろう…! 後悔しても遅い。 なんとか見つからないように しなければいけない。 私はそっと 廊下が見えるドアから離れて、 教卓の下に潜りこんだ。 念のため携帯の電源を 切っておこう… ポケットをまさぐり、 携帯を取り出したまさに その時だった。 ちゃら~ら~ちゃちゃちゃー♪ ちょちょ?! なんてタイミングだよ! 私は急いで電源オフを押した。 あれ… 電源が落ちない!
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