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怖い。 どうしよう。 私はぶるぶると震えるのを 止めることが出来なかった。 生臭い、 生暖かい息が頬に当たる。 私…どうすれば……? どうすれば助かるの? 下着が生暖かくしめる。 もう、どうにもできない。 意を決して私は【奴】をみた。 見るんじゃなかった。 そこにいたのは 【奴】じゃなかった。 「え…? うそ…なんであ」 ばく。 何かの音がして、 目の前が真っ暗になった。 生暖かい濡れた感触が 体を這う。 そこで 【私】の意識は 途切れた。
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