第一幕 未来から過去へ

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私が普段通り学校に行こうとすると、道端で女の子が泣いていた。 「どうしたの?」 私が優しく聞いてあげると女の子は泣きじゃくった顔で答える。 「あの森の中に…ミーちゃんが入ってっちゃったの…」 「ミーちゃん?」 「うん。私のペットなの…」 そう言うと女の子は再び泣き始めた。 …端から見たら私が泣かせてるみたいじゃんΣ(;゜ロ゜) 「わ…分かったから泣かないの。お姉ちゃんが探してきてあげるから……ね?」 私がそう言うと女の子はようやく泣きやんだ。 「ホント…?」 「任せなさい!」 「ありがとう…お姉ちゃん」 「じゃあ…ちょっと待っててね」 「うん」 まぁ…小さい森…というか林だからすぐ見つかるでしょ… 小さいため息をつきながらも私はとりあえず森の中に入ることにした。
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