8人が本棚に入れています
本棚に追加
「お兄様!!スザクさん」
「ただいま。ナナリー」
ナナリーはルルーシュの声を聞くとほっとしたのか涙が溢れていた。
「すごく心配しました。もしこのままお兄様が戻らなかったらって」
「ごめん。ナナリー。買い物に出掛けたら迷子になってしまったんだよ」
あからさまに嘘だってわかるぞ。ルルーシュ。
スザクはクスクスと笑い出した。
「はい。ナナリー」
ルルーシュはナナリーに梨を渡した。
「これのためにわざわざ…………。ありがとうございます。お兄様」
ナナリーは大切に梨を抱きしめた。
梨のために多分ルルーシュは酷い目にあったのだろうがナナリーはあえて詮索はしなかった。
尋ねてしまってはいけないような気がするからだ。
ナナリーはまた泣きそうになった。
食べるのが勿体ないです。お兄様。
END
最初のコメントを投稿しよう!