子供な僕ら

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「お兄様!!スザクさん」  「ただいま。ナナリー」 ナナリーはルルーシュの声を聞くとほっとしたのか涙が溢れていた。 「すごく心配しました。もしこのままお兄様が戻らなかったらって」 「ごめん。ナナリー。買い物に出掛けたら迷子になってしまったんだよ」 あからさまに嘘だってわかるぞ。ルルーシュ。 スザクはクスクスと笑い出した。 「はい。ナナリー」 ルルーシュはナナリーに梨を渡した。 「これのためにわざわざ…………。ありがとうございます。お兄様」 ナナリーは大切に梨を抱きしめた。 梨のために多分ルルーシュは酷い目にあったのだろうがナナリーはあえて詮索はしなかった。 尋ねてしまってはいけないような気がするからだ。 ナナリーはまた泣きそうになった。 食べるのが勿体ないです。お兄様。 END
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