援軍は……

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上庸 兵士「劉封様、只今麦城より急使が来ました。」 劉封「何!急使とな!」 兵士「ハッ。廖化殿です」 劉封「廖化殿!もしや叔父上に何かあったのか?よし直ぐに向かう。」 兵士「ハッ」 劉封は急いで廖化の元に急いだ。 劉封「廖化殿か?」 劉封が確認するのも仕方が無いこの時の廖化の身形は鎧はボロボロ、髪の毛もボサボサととても人とは思えない程の身形であった。 廖化「ハッ。お久し振りに御座います。」 劉封「うむ。所で麦城からの急使だそうだが。用件を聞こう。」 廖化「ハッ。我が関羽軍は樊城攻略中に呉軍の進行で荊・襄が陥落。関羽様はこの状況を考え麦城に撤退。しかし敵の追撃を受け今は麦城を死守するのがやっと。このままでは麦城は陥落します。」 劉封「何と!荊・襄が陥落!麦城も危機的状況。分かった孟達と相談するゆえ少し待たれよ。」 廖化「ハッ」 劉封は廖化を休ませ孟達のもとえ向かった。 劉封「孟達殿!」 孟達「如何なさいました、劉封殿。」 劉封「今、麦城から急使が来て叔父上が守っている麦城が陥落の危機にあると。」 孟達「劉封殿は援軍を出すおつもりですかな。」 劉封「そのつもりだ。」 孟達「援軍を出すと言ってもここ上庸からは精々1万が限界それでもいかれますか?」 劉封「叔父上の命を救えるなら。」 孟達「分かりました。私が上庸を守りましょう。劉封殿関羽殿の救出頼みましたぞ。」 劉封「孟達殿。うむ必ず助け出してみせる。」 劉封は急いで廖化のもとえ向かった。 劉封「廖化殿。直ぐさま援軍を引き連れ上庸に向かいましょう。」 廖化「劉封殿!有り難う御座います。」 劉封「成都にも援軍を要請しなくてはな。廖化殿頼めるかな。」 廖化「勿論です。直ぐさま向かいます。では失礼致します。」 廖化は急ぎ成都に向かった。時同じくして劉封も援軍1万を引き連れ上庸を後にした。
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