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「じゃあナッシュのまわりに見えてたのはそのエネルギーってこと?」
ミレイが頭から湯気をだしながらなんとか理解しようと必死になっている。
「そうだ。それだけエネルギーが高まると筋力や回復力など人が持つすべての機能が上がる。魔力はエネルギーの一部だから、魔力も使える量が多くなる。ナチュラルに強くなるんだ…肉体強化の魔法とは別物だろう?」
「たしかに……ただ単に筋力をあげることしかできないもの…」
「さらにナッシュ君は特殊だ、純粋な体のエネルギーには色はない。つまり目に見えるようになっても、うっすらなにかが体を纏っているのがわかるくらいだ」
「でもナッシュの波動はうっすら光ってた…」
「そうだレイド君。それが龍波動だ。ドラゴンが波動を使うと光り輝く。それはドラゴンに流れるエネルギーが普通の人間とは質も量も桁違いだからだと言われている。ありえないことに、そのエネルギーがナッシュ君には流れているんだ…」
「俺に……ドラゴンと同じ力が?……」
「そうだ…そしてレイド君、君には龍波動は使えないが、そのエネルギー自体は流れている」
「えっ!?」
自分にまで話が及ぶと思わなかったレイドはうまく反応出来ず固まってしまった。
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