それぞれの部屋で

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「どぼけたって無駄だぞ!お前らほとんど両思いじゃねえか!レイドこそさっさと付き合っちまえよ!」 「さぁ……なんのことだかわからんなぁ」 レイドは罰が悪そうにナッシュに背を向けてベッドに潜る。 「お前がさっさと付き合わねぇから……」 (俺があきらめられねぇんじゃねぇか!) 「なんだよ?俺とあいつは無理だよ、いまさらきっと付き合えねぇ……ずっとああやってふざけあって楽しくやってればいいんだよ」 「まったく……レイドの方が煮え切らねぇじゃねぇかよ……好きなくせに」 「うるせぇうるせぇ!この話はおしまいだ、早く寝ようぜ!」 「自分が都合悪くなるとこれだもんな……ちぇっ勝手にしろよ、おやすみ」 「ああ、おやすみ」 (付き合えるわけねぇだろうが!このアホ!お前を裏切れねぇよ!) それぞれの想いを抱きながら夜は更けていく。
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