未知の乗り物

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「さて、みなさん揃いましたか?……ミーナたちも来ていますね?……よろしい、それでは昨日説明したとおりです、みなさん自分の持ち場へと移動をお願いします」 「じゃあ俺達も行こうか」 「あいよ、さっさと片付けて帰ろうぜ!ミーナ、俺達はどのあたりだ?」 ナッシュ達はグラディウス家をあとにし、実習の集合場所であるソルガディアの門の前にいた。 実習では各自エリアが決められていて、そこへ自分達で行って一日見回りをすることになっている。 「えーと、私達はロレンツォ山脈の手前にある森を中央から抜けて、山脈の麓に行くみたいね……歩いて行くには遠いかな……二人はフリューゲルには乗ったことある?」 「あっ?フリューゲル??」 「やっぱ知らないか、二人乗りの魔力で動く乗り物よ。まぁ私とミレイは乗れるから、あんた達は後ろに乗って。まぁ見た方が早いよ、ついて来て」 「うぅ私あれ苦手……久しぶりだけど大丈夫かなぁ」 フリューゲルをまったく知らないナッシュとレイドはなんだかよくわからなかったが、とりあえずミレイとミーナについて行くことにした。
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