10人が本棚に入れています
本棚に追加
「え……[?]もう一度言って❗❗」
「だから…早紀ちゃんが踏み切りに飛び込んで自殺したらしい」
「なっ……なんで……なんでよぉー❗❗兄貴ならわかんだろ❗❗❗」
揚羽蝶の元に届いたのは大好きな友達…華宮 早紀の死亡だった。
「落ち着け、揚羽蝶❗調べてやるから落ち着け❗❗」
揚羽蝶の兄である京一は揚羽蝶を抱きしめた。
「揚羽蝶、我慢せずに今は泣け」
「くっ……ぅわぁぁぁ❗❗な、なんで❗❗僕を残すんだよ❗❗大好きだったのにぃぃ❗❗」
「あぁ…」
「わあぁぁぁぁ❗❗❗」
揚羽蝶は京一の腕の中でおもいっきり泣いた。もう、涙が出なくなるんじゃないかと思うほど……
数日後……
「揚羽蝶、わかったぞ」
揚羽蝶が雑誌を読んでいると、京一が後ろから抱きしめてきた。
「見てみろ」
そして、揚羽蝶に見せた紙の束には……
「なっ❗あいつは……早紀はこんなに苦しんでたのか❗[?][?]」
「らしいな…」
「僕は気付けなかった……」
「お前を心配させない為だろ」
「………くっ」
グシャ
揚羽蝶は紙束を握った。
「許さない……僕の大切な物を奪った女……佐川 林檎❗❗」
揚羽蝶がみた紙束には、早紀の死因や死んだ理由が書かれていた。揚羽蝶の知りたかった死んだ理由は、学校全体による『集団いじめ』だった。
最初のコメントを投稿しよう!