壱、きっかけ

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尭は非常に悲観したような顔でその咋夜を見た 「よう先輩…」 「…何で夏休み始まるって日にテンションの低さMAXなの?」 「…」 咋夜は「あぁ」と納得した。 以心伝心というか、尭の全身から「聞くなよ」オーラが漂っていて、目が「暇なんだよ」と訴えている 「何で夏休みなんてあるんだろうな。」 「…多分、学生の百万人に一人くらいしか同情してくれないよそれ」 尭もそれには苦笑で同意 「…暇、なんだよね?」 「あぁ」 「暇、潰せればいい?」 「…んだよ?」 咋夜のじれったい言葉に尭が眉間にしわを寄せた。
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