壱、きっかけ

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「丁度泊まり込みで体験入学できる学校知ってるんだ」 咋夜がクスリと笑いながらそう言った。 しかし尭は首を傾げる 「んな学校あんのか?」 「あるんだよね」 咋夜がポケットからパンフレットを出した。 「『カピトリヌス魔法魔術学校』。どう?」 尭は一瞬失神するかと思うくらいの目眩を感じた。 「魔法、魔術…学校…。んな小説の話じゃね~んだから」 「あるものはあるの!」 咋夜がバンッと机を叩いて猛抗議。 「…分かったよ、行くよ。行けばいいんだろ」 「やった♪」 暇潰し感覚で了承した事を、尭は一生後悔する事になるのだが…。
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