プロローグ

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家のすぐ近くにある、小さな小さな公園――― 幼稚園が終わると、いつもそこに集合・・・ 今日は家を出る直前に、お祖母ちゃんにお花の水やりを頼まれ出遅れた。 「たかちゃんっ・・ハアッ・・・遅くなって、ごっゴメンねっ」 と、小さな肩を揺らし謝った。 「遅いっすぐって言ったじゃん」 たかちゃんは、手を上げて叩くフリをした。 「だってお祖母ちゃんがぁ・・・」 フゥとため息を付き、上に上げた手で私の頭をくしゃっと撫で 「また水やりたのまれたの?お手伝いだからしょうがないかぁ・・・エラいエラい」 「エヘヘ・・・ほめられたぁ」 たかちゃんに誉められるのは、ママに誉められるよりずっと嬉しい。
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