プロローグ

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「で?」 目の前にあるアイスティーの氷をストローでつつきながら、私の親友『鈴原 友香』が言った。 「だからぁたかちゃんは凄かったんだよって話し!」 ため息をつき、友香が 「私は、千尋の過去の男の話を聞いてるんですけどっ」 とちょっとイラつきながら言った。 今日は午前で学校が終わったので、友香ちゃんとお昼を食べていた。 何となく恋愛の話になり、今に至る・・・ ・・・友香ちゃんの言いたい事は解る。 でも、あまり恋愛経験のない私の話はたかが知れていて、話す程の物でもない。 それに、過去の男と言われて真っ先に思い浮かんだのは『たかちゃん』だ。まぁ彼氏じゃないけど・・・ 「ゴメン。でもあんまり印象に残ってる人居ないんだよね…」 好きになる事がよく解らない・・・高校の時、何度か告白され付き合った事がある。でも逢えなくても、メールが無くても、一緒に帰れなくても平気だった――― でも、たかちゃんと遊んでいる時は17時を知らせるチャイムが鳴らなければ良いのにと思てっいた ・・・何時までも一緒に居たい・・・何で同じ家に住んでないんだろう・・・と 「なるほど!千尋は初恋の『たかちゃん』が忘れられない訳だ」 どうだっと言わんばかりに友香ちゃんが言ったが 「初恋・・・なのかな?たかちゃんの事は好きだったけど、恋って言われると違うような・・・」 「恋でしょう?!一緒に居たいと思うのは恋です!」 「う~ん・・・解んない・・・」 本気で悩んでしまった私を見て 「そのうち、千尋にも解る時が来るよ」 呆れ顔で友香ちゃんが言った・・・ .
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