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「え…何?どゆこと?」
俺は秋山と西を見る。
西は少し顔を赤らめて俯いていた。
秋山はふて腐れたような投げやりな顔。
「西宮がさぁ、お前のこと好きなのは早くから知ってたよ。」
「は?」
「俺、西宮と現場出てた時よく聞いてたし。でもお前の性格分かってたからいくら西宮でもあいつは無理だろって総務の子紹介してやろうとしたんだ」
だってそれはいつの話だよ…
「立花は西宮よく思ってないみたいだったからさ。たまたま総務の片桐さんが西宮を気に入ってたからじゃあ紹介がてら上手く行ったら3人共、彼女できっかなみたいな」
「そうなの?」
俺は西に尋ねる。
西はこくんと小さく頷く。
「だって西宮可愛いし、性格良いし頑固なお前に行くよか女と付き合った方がいいだろって…」
「秋山…」
「そしたら俺の思い違い。良かったな西宮」
西は恥ずかしそうに、うれしそうに秋山に笑う。
「あーあ早く言ってくれりゃ良かったのに」
「すみません」
「立花もだよ」
「俺…お前に嫌われるかと思ってた…」
「ばーか。西宮だぞ?お前ちゃんと大事にしないと他の女…他の男にも取られるぞ」
危うく取られそうになった事は言えない。
なんだ。
秋山、知ってたのか…
つーか西…そんなに俺の事思ってくれてたの知らなかった。
もう早く帰って抱きしめたくて堪らなかった。
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