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公園のベンチに座り続けて一体 どれほど時間が経ったのか、知るのも面倒。 来た時は日の沈む前だったし、 一人じゃなかった。 今はもーとっくに日も暮れて、 一人ぼっちだし、真っ暗。 心許ない伝統だけがぼんやりと辺りを照らす。 月は出てない。 いや、雲に隠れてる。 星なんて一つも、見つからない。
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