事件

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「すっかり遅くなっちゃった…」 私はひとり暗い夜道を歩いている。時間は既に夜中の1時、周りに人は誰もいない。 街灯もチラホラとしかなく静かで薄気味悪い。 「やだなぁ… 早く帰ろ」 そう呟き歩く速度を上げる。 「…?」 前方の電柱のところで何か動いた…? よく目を凝らすと人が立っている。暗くて男か女かも判らないが、確かに人が立っている。 「なんなのよ…」 怖いがこの道を通らないと家に帰れない。 出来るだけ距離を取り、足早に通り過ぎようと試みる。 後少し、後少しで通り過ぎる… その時 ?「スミマセン!」 「ヒッ…」
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