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声を掛けられた。
恐怖で走り出したいという衝動にかられる。
?「スミマセン! 道をお尋ねしたいんですが…」
道…? こんな時間に、こんな人通りの無い道で?
明らかに怪しい…
暗い上に、距離も5メートル以上離れているため未だに顔も見えないが、声からして男のようだ。
どうしよう… そこらの家に逃げ込んで助けを求めようか? ただまだ何もされた訳じゃないし…
?「…ダメでしょうか?」
残念そうにまた聞いてくる。
「…この道を真っ直ぐ行って突き当たりを左に行けば大通りにでますから、そこでタクシーにでも聞いて下さい」
自分が歩いて来た道を指差すとこれ以上関わらないよう、急いで歩き出す。
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