706人が本棚に入れています
本棚に追加
「愛海~明日買い物行こ!」
今日は給料日。
仕事が終わり、手渡しで受け取った封筒から札束を出し、ペラペラと数を数えていると、
私と仲が良い〝沙織-サオリ-〟が駆け寄ってきた。
『オッケー!やっぱ給料日の次の日は買い物だよねぇ♪』
「何時から行く!?」
『んー、昼ぐらいから?』
「そうだね!あ、じゃあ今日うち来る?」
沙織の誘いに頷き、足早に沙織の家にお邪魔した。
お店には、専用のドライバーが順に女の子を送ってくれる〝送り〟というものがある。
けれど、私はいつも送りを使わず、タクシーで帰る。
何故かと言えば、一度に何人かの女の子を送るから、真っ直ぐ送ってもらえる訳じゃない。
それに、帰る準備が遅い子がいると、待たされるから。
その為、今日もタクシーで沙織の家に帰ってきた。
いつも送りで帰る沙織は、早く帰れたことを喜んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!