ホスト

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「愛海~明日買い物行こ!」 今日は給料日。 仕事が終わり、手渡しで受け取った封筒から札束を出し、ペラペラと数を数えていると、 私と仲が良い〝沙織-サオリ-〟が駆け寄ってきた。 『オッケー!やっぱ給料日の次の日は買い物だよねぇ♪』 「何時から行く!?」 『んー、昼ぐらいから?』 「そうだね!あ、じゃあ今日うち来る?」 沙織の誘いに頷き、足早に沙織の家にお邪魔した。 お店には、専用のドライバーが順に女の子を送ってくれる〝送り〟というものがある。 けれど、私はいつも送りを使わず、タクシーで帰る。 何故かと言えば、一度に何人かの女の子を送るから、真っ直ぐ送ってもらえる訳じゃない。 それに、帰る準備が遅い子がいると、待たされるから。 その為、今日もタクシーで沙織の家に帰ってきた。 いつも送りで帰る沙織は、早く帰れたことを喜んでいた。
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