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「…でね、イサトがね、今度愛海も連れて来いって♪」
沙織は、グラスを両手で包むように持ったまま目をキラキラと輝かせ、そう言った。
『へぇ、良いねぇ!
私も飲み行きたいっ♪』
イサトは、沙織の彼氏。
会ったことはないけれど、いつも話を聞くから、勝手に親近感を抱いている。
「でっしょー!?だから明日は買い物して遊んで~、夜はイサトの店で飲まない!?♪」
沙織はとても嬉しそう。
『良いよ!ヘベレケになろうねぇ♪って言うか、もうこんな時間!クレンジング貸して~』
「あっ!そっか、もう五時かぁ。自由に使ってよ♪
お風呂先入る?湯舟浸かるならお湯入れるけど。」
『ありがと~!シャワーだけで十分。湯舟は明日貸してもらうね』
気付けば朝の五時。
ウォータープルーフのしぶといマスカラとラインを一生懸命落とし洗顔すると、お泊り用歯ブラシで歯磨を済ませ、シャワーを浴びた。
お風呂から出ると、沙織のベッドに二人並び、眠りについた。
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