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訝しげに辺りを見回すが、当然ながら見覚えなどある筈なく。
自問しつつ、とりあえず一歩踏み出してみる。
乾いた土を踏み締める微かな音が響き、また一歩と足を動かす。
見慣れぬ場だけに不安が募るも、留まっているだけでは何も始まらないだろう。
進んだ先に何があるかは知れず、緑溢れる道を進んでいく。
すると、視線の先におぼろげながら泉らしきものが見えてきた。
「何だ…?泉、か?」
少しばかり喉が渇いていた事もあってか、首を傾げながらもその泉に真っ直ぐ向かっていった。
しかし、泉のほとりにたどり着いた瞬間、事態は急変する。
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