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そこまで言いかけ、咄嗟にズボンのポケットトに手を突っ込む。
その中には、思った通りカードの束…つまりはデッキがあった。
それも、ブリューナクのカードが投入されているデッキだった。
「察しがいい…理解しているのなら、早速───デュエルと行こうぞ」
ブリューナクが咆哮をあげる。
大気が震え、鳴動の波紋が広がっていくのが痛いほどに体感できた。
そして、ブリューナクの眼前に目映い光が溢れカードの束が空中に現れる。
「く…や、やってやるぜ!」
状況を飲み込みかけながら、半ば躍起になり声を張り上げた。
「良かろう。そうだ…汝はそれを使うが良い」
ブリューナクがそう呟くと、自身の右腕にも光が溢れだす。
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