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ドスッ!
鈍い音がしたかと思うと、俺は固い地面に倒れていた。
「おいおい隆司くん。いい加減にしてくれよ~!さっさと金持って来いよ。」
薄気味悪く笑い、地面に倒れている俺を見下しながら軽く言い放った。
「分かった。明日まで待ってくれ。明日までにはきちんと用意する…」
俺が蚊の鳴くようなかすれた声で返事するのも束の間、背中を汚ならしくボロボロになった靴で踏み付けながら
「持って来ますだろうが!言葉遣いには気をつけろよな。しゃーねー、明日まで待ってやんから、放課後またここに来いよ。」
そう言い放つと、口に含んでいたガムをくちゃくちゃ鳴らしながら、階段を降りて行った。
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