誰よりも君が

2/13
前へ
/151ページ
次へ
「だーいーち!」  昼休みを知らせるチャイムが鳴る。  弁当を広げようと学生鞄を漁っていると、聞き慣れた声が俺を呼んだ。  この声は――。  顔をあげて声の主を見つける。  ――やっぱり。  最近前髪を伸ばし始めた君が、仁王立ちしていた。 「……なんだよ」
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2650人が本棚に入れています
本棚に追加