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時は少し遡り…
◆◇◆◇――…
ドゴォン…!
不意に、木々がなぎ倒される音が聞こえた。
方向からして…アリスか…魔理沙…
だとすると…どっち……?
ズザァ!
草木を押し退け、
・・・・・・
人形を連れた少女が飛び出してきた。
「霊夢ー!!」
「アリス!ということは…」
まずい…二人と違ってあの男の力はわからないけど…
「アリス。早く音のした方向へ向かいましょう。
…何か……嫌な予感がする…」
「もちろんよ!さあ早く!!」
魔理沙…無事でいて……
ガサッ!
「ガァァァァア!」
「アリス!敵…よ…「グガァァア…!」」
突然前方に現れた狼の姿の妖怪は、注意した頃には既に倒されていた。
「退きなさい!かまってる暇なんてないわ!」
…これなら、問題ないかも…。
「霊夢!早く行きましょ!」
「…えぇわかっ
ズドォォォォォオン!!
くっ!?まずい!」
先程よりも近付いたせいか、それともより大きな爆発が起こったのか強烈な風と地響きに襲われた。
「アリス!」
隣にいるはずの彼女に向かい…
「え?あぁ!」
アリスは爆発音がした途端、その方向へ飛び出していた。
…急いで後を追わないと……
「ア、アリス!」
「魔理沙ぁ!!」
そして開けた場所に出た瞬間見えた光景はアリスが魔理沙の名を呼びながら傷付いた魔理沙に刀を振り下ろそうとしている同じく傷を負った男に突っ込んでいく姿だった。
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