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??「……どうした…『霊夢』……ボソ」
本当に小さな声で男が囁いた。
「わぁぁあぁ!」
バシャバシャ!
慌てて転びそうになりながらも、なんとか後ずさった。
顔が赤くなっていくのがわかる。
魔理沙「お、おい…霊夢?」
アリス「ちょ、どうしたの!?顔が真っ赤よ?」
い、言わないで……
余計に恥ずかしくなる…
「ぁ…あぅ…」
もう情けない声しかでない…。
??「…ふっ」
すると男がクスリと、
確かに微笑んだ。
「っ…ぅああ…!!」
な、名前を呼ばれただけなのに…なんでこんなに恥ずかしいの…!?
魔理沙「霊夢!?ど、どうした!?」
アリス「ちょ、えぇ…!?」
二人が疲れか痛みか、悶えている私に狼狽えながらゆっくり近づいて来る。
そして二人が隣に来た時、男が痛みに顔をしかめながら口を開いた。
??「少し……聞きたい…事がある…
此処は…異世界なんだな…?」
男の、いや…彼の声は震えていた。
アリス「…えぇ、少なくともあなたの居た世界ではないわね」
アリスは少し警戒してるみたいね…仕方ないことだけど…
魔理沙「此処は幻想郷。人と妖怪が共存してるところだぜ…」
魔理沙に至っては懐に手を入れている。
??「では……異能の力を…持つ…奴らも…多い…のか?」
「え、えぇ。不老不死だったり、時間を止めたり、何でも有りよ」
まだ顔が熱いけど大丈夫でしょう…多分…きっと…!
アリス「ちょっと霊夢、顔が真っk「わぁぁあ!」…何でもないわ」
??「く…くく…ははは…」
彼が乾いた笑みを浮かべた。
魔理沙「なんだ…どうした?」
??「魔理沙、と…言ったか…」
魔理沙「お、おぅ…なんだ?」
彼が魔理沙を方を向き、ポツリと呟く。
??「済まない……許されるとは……思っていない…」
頭を下げ、彼が謝った。
魔理沙「えっ…ちょっと、待てって…」
??「アリス…とやらも…この前は…済まなかった…」
頭をあげ、アリスに、申し訳なさそうに謝った。
アリス「えっ、そんないいわよ…」
二人を見ながら…彼は自嘲気味に言う。
??「杞憂だったと……いうことか…全く、俺は…愚かしい…にも……程が…あるな…
それと…
済まない…迷惑を…かけ…」
フラッ…
彼の紅い眼が閉じられ、ゆっくりと、前に倒れた。
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