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◆◇◆◇―――…
ドクン…
長い廊下を早足で歩く。
道行く因幡達が頭を下げていく。
ドクン…ドクン…
さっきから心臓が早鐘を打ったまま…
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン…
サー、ピシャッ…
襖を閉め、そのまま倒れない程度にゆっくりともたれかかる。
「ふぅー…////」
ドクン…ドクン…
今更になって恥ずかしさが込み上げてきた。
顔が一気に赤くなっていく。
ペタッ…
「あっ…、…はぁ…////」
力が抜け、その場に座り込んでしまった。
しばらく出れそうにないかも…。仕方ない…わよね。
◆◇◆◇―――…
翔龍「なぁ…鈴仙?」
鈴仙「は…はい……///」
翔龍「宴会ってなんだ?何のために宴会を開く?」
視線を前に向けたまま問い掛ける翔龍に対して鈴仙は、少し困った表情を浮かべる。
鈴仙「え、えーと……お、お楽しみです////」
タンッ!
鈴仙はそう言って、突然走り出した。
翔龍「っ!鈴仙、待て…!」
慌てて翔龍は後を追う。そして、少しだけ開いている襖から差し込む光を見つけ、外に飛び出した。
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