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~第一章~ …激突、そして和解
また…夜が明ける。
東の空に現れる、人々に朝をもたらす太陽も、俺にとっては苦痛でしかない。
適当に諸々の準備を済まし、家を出る。
…俺はこの町が嫌いだ。
町の人々は俺を見ると口々にこう言う。
化け物…と。
いつこの異能の力に目覚めたのだろう…
いつ俺は普通でなくなったのだろう…
あぁ…また一日が始まる。
地獄のような、日常が…。
だが、この日が俺の人生を変えるきっかけになったのは確かだろう…。
日常に潜んでいた、非日常への入り口。
俺がそれに巻き込まれたと気付いたのは大分後になってからだった。
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